雪国

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雪国の由来

カクテル「雪国」は日本・山形県のバー「アルカディア」にて、
バーテンダーの井山計一(いやま けいいち)氏によって
1958年に考案されました。

その名は川端康成の小説『雪国』に由来し、
東北の雪景色と、静かな愛の物語をグラスの中に表現したカクテルです。

雪国はその名前のとおり、美しさと静寂をまとった一杯

雪のように繊細な見た目の裏に、
ウォッカとコアントローの芯の強さを秘めたカクテルです。
一口飲めば、まるで雪景色の中にいるような、
優しくもどこか切ない余韻が広がります。

雪の代わりに“グラスの縁に降る砂糖”という演出

本来、カクテルのスノースタイル(縁に砂糖)は海外由来ですが、
「雪国」ではそれを実際の“雪”の表現として使用。

冷たい雪景色を感じさせるだけでなく、
飲んだ瞬間の舌触りに“淡雪”のような優しさをもたらします。

井山氏は、「雪の降る情景をグラスに再現したい」と、
何度も試作を重ねたそうです。

昭和の恋愛カクテルとして密かにブームに

昭和30~40年代には、「雪国」は女性に贈るカクテルの定番でもありました。

大人の男性が、初めて女性にカクテルを振る舞うとき、
あえて「雪国」を注文する。

理由は、“口当たりの良さ”と“見た目の繊細さ”、
そして「秘めた想い」という意味が込められているから。

この「雪国」には、静寂の中に凛とした強さと、
情景までも表現しようとしたバーテンダーの詩的な想いが込められています。

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