シーブリーズ

当店の#シーブリーズ:ウォッカをベースにクランベリーとグレープフルーツのジュースを合わせ爽やかでフルーティー
ルーツは別物カクテル「Sea Breeze Cooler」
シーブリーズのルーツは、実は今のレシピとはまったく別物です。
1930年刊行の『The Savoy Cocktail Book』には「Sea Breeze Cooler」というカクテルが掲載されています。
中身は「ジン+アプリコットブランデー+レモンジュース+グレナデン+ソーダ」といった構成で、
現在の“ウォッカ+クランベリー+グレープフルーツ”とは全然違うスタイルでした。
クランベリーとウォッカの出会い
今のスタイルに近づくのは、1950〜60年代のアメリカ。
1959年には、クランベリーの一部が除草剤に汚染されたとして「クランベリー・スケア(大騒動)」が起こり、消費が一気に落ち込みます。
もともと1930年代にクランベリー農家の協同組合として生まれた Ocean Spray は、この打撃から立ち直るために、
カクテルレシピやレシピカードを通じてクランベリージュースの新しい楽しみ方を提案しました。
その流れの中で、「ウォッカ+クランベリー+グレープフルーツ」という組み合わせが定着し、現在のシーブリーズの原型になっていったと言われています。
ネオンと日焼け止めの80年代、ビーチバーのアイコン
シーブリーズは50〜60年代に人気を高め、その後、1980年代のアメリカのビーチカルチャーの中で“時代のカクテル”として愛されました。
ネオンカラーのウェットスーツ、カラフルなサーフボード、ビーチではZinkaタイプの日焼け止め。
そんな「ザ・80’s」な景色の中で、明るいクランベリー色のシーブリーズは、海辺のバーを象徴する一杯のひとつになっていったのです。
「レッドデビル」って不穏な名前だった時代
ウォッカ+クランベリーの原型は、Ocean Spray のニュースレターに “Red Devil(レッドデビル)”という名前で出てきたと言われています。
ただ、戦後〜冷戦期のアメリカでは「Red=共産主義」を連想してしまうので、名前としてはイマイチでした。
そこで、場所の名前を使った「Cape Codder(ケープコッダー)」に変え、その派生として、グレープフルーツ入りのシーブリーズ、
パイナップル入りのベイ・ブリーズなどの“ブリーズ系”ファミリーが広がっていきました。